ビジネス通訳検定に向けて集中レッスン中です①
ビジネス通訳検定に向けて集中レッスン中です。
まずは実際の「過去問」を使った通訳練習です。
レッスン① 短文の日英通訳練習
1. ダウ工業平均株価の話
2. 花火大会の話
3. WHOがゲーム障害という病名を認定した話
4. 定年年齢を引き上げた話
5. 終身雇用制度の話
6. 熟練工が技術を伝承していく話
ここまでは文脈はなく、それぞれ3、4行ほどの短文です。しかし「ダウ工業平均株価」、「ゲーム障害」、「定年年齢」「終身雇用制度」「熟練工」などはきちんと英語にできないといけませんし、それ以外にも文章中に覚えておかないといけない単語を散りばめてあります。試験でチェックされるような単語を知っていると仮定して、日本語の文章を記憶しながらメモを取り、英語に転換していきます。(転換といっても一字一句の「翻訳」ではありません。通訳は時間の制約があり、あくまで「耳」で「聞いて」わかりやすい文である必要があります)
レッスン②
架空の会社(イロハ・ホールディングス)の会長が、前職から今の会社に転職した過程を、自分の経験を交えてスピーチするという内容(6分程度)を日英逐次通訳する練習です。
ここでも、例えば「不動産相場」「社外取締役」などビジネスに関する用語があちこちに出てきており、さらに「なぜ~業界に身を置くことになったのか…」、「採算が取れない」などは、どういう風に英語で表現したらいいのか、などを学びながら通訳練習をします。
これでないといけないという「答え」というものはありませんが、やはりスピーチを聞いている外国人が理解できないというのは論外ですが、違和感を感じさせたり、誤解されるのはいい通訳とは言えません。レッスンをしながら自分のパフォーマンスを指導してもらい、最後に先生のサンプル通訳を聞いて、その音声ファイルをもらいます。レッスン前後は予習復習できるようにしていますので、レッスン後も自宅でも毎日練習をしてもらえます。
ビジネスで英語を使っているけど自分の英語がもう一つだな、と思われているような方にも、本校ではビジネス英語を指導しています。通訳のレッスンで指導している内容は教養も高まりますので、ビジネスマンの方にも大変役に立ちます。通訳者になるわけではないけれど興味がある、という方にもお勧めです。(対象は、ある程度英語力のある方になります。)
通訳は英語や日本語をただ話せればできると言う仕事ではありません。正しい通訳技能の訓練を受けて初めて正確な通訳が可能になることを言添えさせていただきます。
(記事 by Miho Matsumoto)