ビジネス通訳検定に向けて集中レッスン中です②
※本日がビジネス通訳検定の申し込み最終日です。
今回はまだ準備不足!とお感じの方、あきらめずに次回は挑戦してみてください。
通訳の準備をするときに、知らない用語だけを覚えればいいというものではありません。
用語を覚えるのは当然の準備なのですが、通訳する背景もある程度理解しておく必要があります。話している内容はあまり分からないのに、単語リストだけを全部用意して右から左に通訳されても、聞いている人には話し手の意図することが伝わらない可能性があります。
英語ができるからといって通訳ができるというわけではない、と言われるのはそのためです。
通訳者が入る会議に出席する方々は通訳の対象となる話題に関しては専門家なのだ、ということを忘れてはいけません。
ということで、ビジネスに関する用語を学習しつつ、会議出席者と同じように知識を深めるためにオリジナル教材でも学習しています。
本日のレッスン内容は「証券取引所」です。
あるスピーカーが、証券取引所の役割について出席者に簡単に話をしてくれる、という架空のスピーチ(4分程度)を逐次通訳する練習です。
内容を理解しながら通訳練習することで、証券取引所の役割を理解できるようになっています。
事前に通訳するトピックはお知らせしますので(今回は「証券取引所」)、自分で必要な用語を準備します。
例えば、
・証券取引所 the stock exchange
・上場株式 listed stocks
・審査基準 screening criteria
といった用語を証券取引所という話題から予測して調べておきます。
レッスン時には決まった用語を指導しながら、通訳で使える言い回しなどを練習します。
今回のトピックではある程度用語は決まっていますので、それは必ず覚える必要がありますが、通訳の仕方には「答え」はありません。レッスン後はサンプル通訳をお渡ししますので、ご自分のパフォーマンスと比べながら復習をしてもらいます。
用語は全てわかっていても、レッスン時に音声を聞いてメモを取り、通訳するのは大変難しいですし、合わせてリテンション力も高める練習も必要です。しかし一番大変なのは、それでもあきらめず続けることです。自分にとって難しいことをやり続けるのが一番難しいですが、5年後、10年後に差が出るのは間違いありません。
通訳者にはなるつもりはないけど、英語を学習しながら教養をつけたいといった方にも、通訳のレッスン内容は大変役に立ちます。英語を学びながら新聞に載っている程度の一般知識を正しく身につけたい方はご連絡ください。
(記事 by Miho Matsumoto)